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VR酔い
VR

VRが体に与える影響

世の中でVR(仮想現実)の普及が進む中、VRが抱える問題点の1つしてユーザへの健康被害があります。 今回はVRが体に与える影響についてお話ししたいと思います。
VR酔い
VR酔い
ヘッドマウントディスプレイ(以下HMD)使用時、ユーザに乗り物酔いに似た症状が現れることがあります。 HMD使用中は、視覚から得る情報と体が覚えている感覚にズレが生じるためです。 個人差はありますが、特に三半規管が弱い人や12~15歳の子供がなりやすいとされています。
VR酔い対策
VR酔い対策
  • 長時間の使用は避け、適度に休憩をとる
  • 体調の悪い時は使用しないようにしましょう
  • 酔いやすい方は酔い止めを飲みましょう
  • 体を安定させ、激しく頭を動かさないようにしましょう
  • HMDの焦点を合わせ、視覚から得る情報に違和感をなくしましょう
  • フレームレートが低いコンテンツや視点感度が極端なコンテンツは感覚のズレが生じやすいため、利用コンテンツを吟味しましょう
  • 乗り物酔い同様、年齢を重ねるごとにVR環境に体が慣れていきます。少しづつVRに慣れていくことで酔いを軽減することができます(個人差があります)
斜視
斜視
VR(仮想現実)は左右で異なる映像を見せ疑似的な立体視を生み出しているため、現実の物体を見るときと眼の使い方が異なります。 大人であれば目が疲れるだけで済みますが、目が未発達の子供が長時間のVR体験をすると目が内側に寄って戻らなくなったり(内斜視)、空間認識能力に悪影響が起きてしまう可能性があります。 物を立体的にとらえる(立体視細胞)は6歳頃まで、黒目と黒目の距離(瞳孔間距離の増加)は10歳頃まで成長するとされ、その成長過程で誤った使い方をしてしまうと現実でうまく立体視ができなくなったり急性内斜視のリスクが増加します。
斜視の対策
斜視の対策
  • ユーザ(保護者)は2眼式ゴーグルは7歳未満の子供に使用させない
  • ユーザ(保護者)は7歳以上13歳未満の子供がHMD・ゴーグルを使用する際は、必ず瞳孔間距離の調整(使用端末による)を行う
最後に
VR技術は発展の途中で、明確な基準は未だ定められておらず、業界全体でも基準が曖昧です。 業界はもちろん、使用するユーザ側にも適切な判断が求められます。
弊社では、パノラマVRプロモーションをご利用いただくにあたって、下記の年齢基準をお知らせしています。 HMD・VRゴーグルの年齢基準
  • 1眼レンズ式:対象年齢7歳以上
  • 2眼レンズ式:対象年齢15歳以上
ご利用の際は、適切な判断をよろしく願いいたします。
2019/09/27
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