スマホアプリの新時代到来！スーパーアプリってなに？

こんにちは。吉澤です。
みなさんはお持ちのスマートフォンに、アプリをインストールして使ったことはありますか？
おそらく、というかほぼ全ての方がアプリを日常的に使っていると思います。

ではご自身のスマホにインストールされているアプリ中で、毎日利用するアプリはいくつあるでしょうか？
人によって様々だと思いますが、数十個あるうちの数個だけではないでしょうか。
ちょっとした機能を使うためにインストールされたアプリが山のようにスマホにたまっていく…
１つのアプリで色んな機能が使えたらいいのになぁと思ったいた方もいるのではないでしょうか。

そこで登場したのが「スーパーアプリ」と呼ばれるものです。
今回は、スーパーアプリの解説・紹介していきます。

スーパーアプリとは

スーパーアプリとは、「様々なサービスを起動するプラットフォームのようなアプリ」のことをいいます。
通常は決済・チャット・予約・配車などを機能ごとにアプリを１つ１つインストールして使っていましたが、スーパーアプリはそれ１つで様々な機能を集約し利用できるようにしたのです。

また、スーパーアプリ（プラットフォーム）内に統合されるアプリを「ミニアプリ（ミニプログラム）」と呼びます。
ユーザーは、スーパーアプリ上で利用したいミニアプリを起動するという仕組みです。

スーパーアプリのメリット

機能を１つに集約することで、一貫したスムーズなユーザー体験を可能にします。
何か機能を使う度にいくつもアプリを立ち上げたり、そのためだけにストアからアプリを探してインストールという煩わしい手間がなくなるため、ユーザーの利便性は非常に高くなるといえます。

また、よくあるのが会員登録をしてIDとパスワードを発行するという流れ。
場合によってはクレジットカードの登録も必要になってきます。これが各アプリごとにあり、いくつものアプリを利用するユーザーにとっては非常に手間となってきます。

一方スーパーアプリはアプリ１つで全てが完結するため、利便性が向上することは間違いありません。

スーパーアプリの海外事例

WeChat（ウィーチャット）

WeChat（ウィーチャット）は中国版のLINEのようなメッセンジャーサービスで、中国では主流なアプリです。
もちろんただのメッセージアプリではありません。WeChat内から使えるアプリ（ミニプログラム）はゆうに200万を超えていると言われています。

Alipay（アリペイ）

中国のアリババグループが提供するAlipay（アリペイ）は、スマホ向け決済サービスです。
WeChat同様スーパーアプリ化を進めており、様々なミニアプリを利用することが出来ます。

GoJek（ゴジェック）

GoJek（ゴジェック）は、インドネシアのベンチャー企業が提供するバイクタクシーの配車アプリです。サービスの提供後、様々なミニアプリが統合されスーパーアプリ化しました。

LINE（日本）に注目

スーパーアプリとは言ってはいないものの、ほぼスーパーアプリと言ってもいいのが皆さんご存じのLINE（ライン）です。
アプリホーム > サービスを見てみると様々なサービスが並んでいるのがわかります。

また、LINEは今年7月から、企業が自社サービスをLINE上で展開できる「LINEミニアプリ」のエントリー受付を開始しました。
各社がLINE上でサービスを展開するようになると、LINEのスーパーアプリ化は加速されていくでしょう。今後の動きに注目です。

スーパーアプリの課題

メリットとして説明したアプリの集約が、時にデメリットになることもあります。
様々なアプリを集約するということは、それだけアプリが巨大化するということです。ここでいう巨大化はアプリの容量ではなく、情報量のことです。

様々な機能を盛り込んだ上で、ユーザーの利便性に細心の注意をはらう必要があります。

情報過多のゴチャゴチャしたポータルサイトと同じように、ユーザーの利便性を無視した機能を詰め込むだけ詰め込んだだけのアプリは、ゴチャゴチャして使いにくいだけで、スーパーアプリとは言えないでしょう。

まとめ

今回は様々なミニアプリを統合した「スーパーアプリ」について紹介しました。
お気づきの方もいると思いますが、スーパーアプリは欧米よりもアジア圏（特に中国）での成功事例が多いです。
スーパーアプリが欧米よりアジア圏で先行して展開されてきた背景には、様々な要因が考えられますが、注目すべき点だと思います。

私たちが普段当たり前のように利用しているアプリですが、何かが変わる瞬間というのはワクワクします。今後の動きに目が離せません！