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どうして立体的に見えるの?VRの仕組みを解説!

どうして立体的に見えるの?VRの仕組みを解説!

こんにちは。吉澤です。
いままでVRに関する記事を書いてきましたが、そもそも「なぜVRでは映像が立体的に見えるのか」「あたかも自身がその場にいるかのような体験ができるのか」を説明していませんでした。

そこで「なぜVRは立体的に見えるのか」を解説していきたいと思います。

VRの仕組み「両眼視差」

VRは「両眼視差」を利用しています。
両眼視差とは、物を見たときに左目と右目で生じる差異のことです。

顔の前に指を持って来て片方づつ見ると、指の位置が左右でズレているのがわかると思います。
通常ヒトが物を見る時、左右の目で異なる映像を見ています。その異なった映像を脳が補完することで、私たちは奥行きや立体感を感じることができるのです。脳スゴイ。

VRの仕組み
VRの仕組み

つまりVRは、この両眼視差を意図的に生じさせることで映像を立体的に見せているわけですね。

さらにVRは、トラッキング技術でヒトの動きを感知することで、立体的に見えるだけではなくあたかもその世界(仮想空間)に入り込んだような錯覚に陥るのです。

子供のVR体験

目の発達が不十分な子供がVR体験をする場合は、注意が必要です。
6歳くらいまでは立体視の発達期にあり、13~14歳くらいまでは瞳孔間距離(目の距離)が成長します。

その発達期にVRによる立体視を行った場合、斜視などの目の異常を引き起こす可能性があるとされています。

VRはコンテンツやゴーグルによって対象年齢が各社様々で基準が曖昧です。
ご利用の際は慎重に検討することをお勧めいたします。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「なぜVRは立体的に見えるのか」を解説しました。
目の錯覚を上手く利用して立体的に映像を見せていたんですね。

注意点としては視力や立体視には個人差があり、人によっては上手く立体的に見えなかったり、画面酔いを引き起こすことがあります。
もしVR体験中に映像のピントが合わなかったり気持ち悪くなってしまった場合は、すぐにVR体験を中止して目を休めてください。

2021/06/25
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